旅立ちの春
今週は大学は卒業シーズンのため、授業はお休み。
ボローニャ大学の主要学部が揃うザンボーニ通りは卒業生と卒業を祝う仲間達でごった返していた。
月桂冠をかぶっているのが新卒業生
今日は法学部を卒業するルドビカの卒論発表に行ってきた。友人の娘さんで頑張り屋の彼女は、奨学金で大学に通い、試験は全てほぼ満点で平均点は110点満点のうち109点。この平均点に卒業式当日卒論の点数が加わり、最終成績となる。満点の場合はlodeと言われる最優秀を表す評価の加算対象となる。
校舎に着くと教室の前は卒論発表を待つ卒業生と、同席する親戚や仲間で身動きも取れないほどの混み合い。ルドビカの番が来るまで1時間ほど待ち、やっと教室へ。
ルドビカ、教授陣の前で堂々と論じ始める。教授の質問にも動じず答えていく。聞いているこちらは、一体何のことだか全然ついていけなかったけど、きっと他の人達も同じだろう。
ところで、同席しているのは皆ルドビカの卒業を祝うために駆けつけた人達。写真に写っているのは全体の半分くらい。日本では考えられない多さ。そんな話をしたら、この現象イタリアラテン系の国独特らしく、アングロサクソン系の国では卒業式にこんなに人は集まらないらしい。ラテン系はお祝いごとが好きなのかな。
さすが法学部、歴史ある立派な教室。
さてさて、ディスカッションが終わり、一旦卒業生と参列者は部屋の後方に行き、教授陣が最終成績を決定。それがその場で発表される。
教授「110点中110点は確実となりました。」
ここでみんな息を飲む。
教授「110点にLodeを加算します。おめでとう。」
一同「わーーーーーーー!!!!!!!」拍手
彼女の努力が最優秀成績という形になったことに、目頭が熱くなったのは私だけじゃなかった。ルドビカ、おめでとう〜!
輝いてるよ〜♪
裁判官を目指す彼女。これからも、努力を惜しまず、どんどん輝いて欲しい。