バカンスキッチン
今年ももれなくカ・ディ・バッローニで過ごした8月。別荘では義姉ファミリーと6人、時には義父たちと8人の大家族で過ごす。ここ数年お料理に目覚めた姪のマルゲリータ、今年は料理マシーン「ビンビー」を手に入れて、おやつやご飯作りを楽しんだ。
「ビンビー」とは訪問販売の調理器具で、進化したフードプロセッサーとでも言おうか、一台で軽量、攪拌(こねる、刻む、砕く、混ぜるなど)、加熱(煮る、蒸す、炒める)ができるという優れもの。
付属のレシピブックからまず作ったのがこちら、日本で言うおかずパン。ブリオッシュ生地にスペックとチーズを入れたもの。
ビンビーを使うとパン生地をこねるのにたったの5分。しかも直接材料の分量を量りながら入れられるので、確かに洗い物が少なくて済む。こね以降の作業は自分で。あ、具を細かく刻むのもビンビーに任せます。
毎夏の楽しみの一つ、きのこ狩り。滞在2週目にポルチーニ茸がピークになり、男性陣は毎朝6時起きでせっせときのこ狩りに繰り出していた。その甲斐あって食べきれないほどの」ポルチーニ。スライスにして乾燥させます。干ししいたけ同様、乾燥させるとうまみが増すので、生と乾燥を混ぜて料理するのが一番。
8月15日フェッラゴストは元ロイアーノ市長さん主催のピザパーティに招かれ、大勢でおしかけたところ、既にかなりの人数がピザっていた。元市長さん自ら80枚ほどのミニピザを釜で焼き上げてくれました。
天然酵母で時間をかけて発酵させたピザ生地は、歯ざわりがよく、後にもたれない彼の自慢の生地。
サプライズ好きのマルゲリータがとある午後のおやつに作ってくれたのがこちら!
揚げパンにトマトソースとモッツァレラチーズを乗せたもの。外サクサク、中モチモチで最高!こちらもビンビーレシピから。
お年頃のマルゲリータ、実はこの夏ダイエットを心に決め、最初はサラダやヨーグルト、白ご飯しか食べなかったり、夕飯を抜いたり。見かねた義姉が、バカンスが終わったら栄養士さんのところへ連れて行ってあげるから無理なダイエットはやめてちゃんと食べなさい、と説得。それ以後はもうカロリーなんか一切気にせず、おいしそうなものを躊躇なく作り&食べ始め、サプライズでこの揚げパンを作ってくれた時は、ダイエット騒動で心配したみんなを呆れさせました!
小麦粉アレルギーのニコレッタが来たランチにはジャガイモのニョッキを作ることに。このときはビンビーでジャガイモを蒸して、ニョッキの生地を作った。奥に写っているシルバーの器具がビンビー。
残念ながら完成図なし。
丸一日一緒に過ごしたニコレッタファミリー。午後はニコレッタの提案でクッキー作り♪
型抜きは子供たちの仕事!兄弟一生懸命やってくれた。
わん、にゃんクッキー。
体を動かずために午後の散歩を日課にしていたマルゲリータ。8月後半ブラックベリーが熟してきたので、散歩がてらにブラックベリーを摘んだ。ジャムにするには少なかったので、マフィンに投入。
バカンス最後の晩餐には、何か特別なメニューを作りたいというマルゲリータの提案で、ビンビーレシピブックからワンプレートメニュー。パプリカとトマトのみじん切りの入ったカレー味のクスクス、さっと炒めた海老とヨーグルトソース、見た目は地味だけど、あとを引く美味しさ。
レシピに忠実に全ての工程をビンビーで作ったので、同時に調理できない分思ったより完成に時間がかかった。それにクスクスや、海老は従来の方法で作っても手間や時間は変わらないかな。
この他、お庭で採れた無花果でジャムを作ったり、泡立ちミルクのカプチーノ、マッシュポテト、野菜スープなどなどビンビーでいろんなメニューに挑戦しました。かなり高額なマシーンなので、買うかと聞かれたら買わないけど、これを機にマルゲリータと一緒にお料理を楽しめたのが私にとっては何よりの収穫。教えるほど料理できるわけではないけど、ちょっとした包丁の使い方や、加熱のコツ、片付けながら料理することなど、少しは伝えられたかな。そろそろまともに切れる包丁をプレゼントしたいと企み中。