イタリアの空 ...di pacifica

イタリア、ボローニャからの日々を綴ります。

Woolrichパーティ

金曜日の朝、うちで翻訳の仕事をしていると、ウールリッチのデザイナーやえちゃんからアペのお誘い。

その日中に仕事を終わらせたかったから、夕方前で終わらせて行く!言い切って、がんばった。楽しみが待ってると思うとやる気が出るものね。待ち合わせ1時間前に翻訳が仕上がって、そっから準備して出かけてきた。

着物の生地を使ったリバーシブルの限定生産のパーカーのお披露目会だった。

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パーカの原型はやえちゃんのデザインだそう!このプロジェクトはイタリア人のデザイナーが担当したらしくて、着物の柄の選び方が日本人の感性とは違うよね、って話してた。
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店の外にも人が溢れかえる大盛況。
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ウールリッチだけあって、ケータリングも豪華にシャンパンを振る舞い、生のお魚をサフランライスと合わせたおつまみも拘ってる。
抹茶入りのパイナップルとウォッカのカクテルっていうのも、後味がスッキリでなかなか乙だった。
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お陰ですっかりお魚モードになったと言うやえちゃんのりクエストで、行きつけのシチリア料理の店Pane e Panelleへ行って、魚づくし!
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久々に会ったかおりちゃんともたくさん話せて、充実の夕べ。

Bimby ビンビ

前にも書いたことがあったと思うけど、ビンビとは万能料理マシンとでも呼ぼうか、イタリアではレストランに厨房や家庭の台所で愛用されている。

店頭販売はしていなくて、訪問販売のみ。デモンストレーションで色々な料理を作り、多彩な機能を披露してくれる。

どんな機能があるかというと
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炒める、煮る、蒸す、かく拌、泡立て、捏ねる、みじん切り、おろす(チーズなど)、量るなどなど。百聞は一見に如かず、で口で説明するのは難しい。

とにかく、なんとこのビンビをクリスマスに義兄姉にプレゼントしてもらった!普段は大人同士は大したプレゼントをしていなかったのでビックリ。しかもセールスのおばさんに特別に事前訪問無しで譲ってもらったらしい。しかもお姉ちゃんファミリーが持っているタイプより新しいタッチスクリーンとオート機能付き!

で、ずいぶん時間が経ってしまったけど、今日ナディアおばさんにデモンストレーションに来てもらった。

電話で事前に打ち合わせたメニューはこちら。

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大麦のスープ
ローストビーフ
パン 2種類
ローズケーキ

の予定だったが、そこに蒸し野菜と卵焼きも足すことに。

まずは、パン生地を捏ねる。ビンビ本体に計量機能で量りながら材料を入れて捏ね機能で2分。生地を取り出してボウルに移し、発酵させる。今回は白パン(?)と田舎パンの2種類。

次に、ローズケーキ用にレモンピール入りの菓子パンの生地を捏ね取り出して、バターと砂糖でクリームを作る。

発酵させている間に他の料理に取り掛かり、発酵後形成、再発酵、そしてオーブンへ。出来上がりはこちら。

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ローズケーキは写真を撮る前に取り分けてしまったので、写真は一部。
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で、生地を発酵中に本体をさっと洗って、次はローストビーフ作り。ビンビでハーブを調味料をみじん切りし、肉に満遍なく刷り込み、本体に水、香味野菜、塩を入れて、上にに気を入れた蒸し器をセッティングして蒸すこと25分。ローストビーフの完成。

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ローストビーフを冷ましている間に、大麦のスープ、蒸し野菜、卵焼きを一度に調理。

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本体に香味野菜を入れてカット、オイルを入れて炒め、残りの野菜、大麦、水、調味料を入れて30分煮込む。本体を外すことなく、計りながら足していけるのが便利。
煮込み中の本体(シルバー)の上に蒸し器(紺色)を乗せ、輪切りのジャガイモとズッキーニを入れ、さらにもう一段お盆型の蒸し器にオーブンペーパーを敷き、卵液を入れて蓋をする。
上の写真が、その状態。本体で煮込んで、2層の蒸し器で一度に3種類のフル回転。

細やかに、各層の写真んを撮っておけば良かったんだけど、後の祭り…。

最初はスープとローストビーフを同時に調理しようという話だったんだけど、ローストビーフのハーブの香りがスープに移っちゃうから、別々の方がいいということで、予定変更。

で、できたのがこちら〜。大麦と野菜のスープ
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ローストビーフと蒸し野菜。ローストビーフはちょうどいい温度で切りやすかった。ハーブの香りがしっかり付いていて美味。イタリアではシンプルに塩、胡椒、オリーブオイル、お好みでレモンをかけて食べる。
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これを全て2時間半で作り上げた。味見はビンビをプレゼントしてくれたお姉ちゃんファミリーと一緒に。みんな喜んで食べてくれた。
ナディアおばさんありがとう!

基本的にビンビはタイマー、温度、回転速度を設定して料理する。普通回転だと刃が回転してカットされ、反対回りにするとカットされないで具をかき回せる。ビンビオフィシャルのレシピブックもあるけど、基本を覚えたら、カスタマイズして色々作れる。オート機能を使えば、メニューを選んで、ステップごとにスクリーンに指示が出て、いちいちレシピブックを読まなくていい。
あっ、それから調理器具は全て食洗機で洗える。

少しはビンビの便利さ伝わったかな…。かなり画期的な電化製品だと思うけど、日本では聞いたことない。似たような商品あるのかな?

今日はアイスとシャーベットのレシピブックをもらった。インターネットにもたくさんレシピが載ってるらしい。これからも度々このブログにビンビが登場するはず。

農作業

先週ロイアーノの森の掃除に出かけた男たち。ご近所のマルコ・フロンティーニ(アーティストじゃない方の)が菜園用に土地の一部を耕してくれた。
そこで農業経験なしの私達がマルコを頼りに種まき。


菜園っていうよりちょっとした畑。

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植えたのはジャガイモ、玉ねぎ、インゲン、グリンピース、ズッキーニ、イタリアンパセリ、ナス、水菜、カブ、チコリ、人参、長ネギ、タイム、サルビアローズマリーなどなど。

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全体像はこんな感じ。日当たり良好!
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このうち種まきしたのは半分ぐらい。種買いすぎたかと思ったけど、まだまだ。
次回はトマトなどなど苗を買って植える予定。毎週末通う楽しみができた!

熊本地震

被災された方々、余震で緊張や不安が続いていると思います。早く日常に戻れますように。
数年前、旅行中の熊本では旅仲間のお友達に、初対面にもかかわらずとても親切にしてもらいました。皆さんの無事を祈っています。

パノラマ

すっきり晴れ渡った日曜、うちにいるのはもったいない!ダニエラ達に電話して午後にボローニャチェントロのサンペトロニオ大聖堂に行くことにした。

運良く列はそれほど長くなく、切符を買ってエレベーター、いや、業務用リフトに乗り込む。そこから更に階段で少し上がると、見え始める。
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そう、登ったのはサンペトロニオの裏の工事現場。一般にも公開されていて、ボローニャのど真ん中から街を見渡せる。
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レンガ色の街は高台から見ても温かみがあって美しい。日を遮るものがない屋上では日の光が眩しいほど。
丘の見える景色はキラキラ輝いていた。
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帰りは階段で下まで。
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ジェラート→ショッピング→アペリティーボしてゆったりと日曜の午後を過ごした後、ダニエラのうちでピッツァ。13階にある彼女のうちからはボローニャチェントロの先に沈む夕日を楽しんだ。
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Bologna Children's Book Fair

昨日、今日と仕事で児童書のブックフェアを訪問。

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今回の目的ははイラストレーター発掘。ブースを持っていない作家達は掲示板を使って腕前をアピール。

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私のお気に入りはこの辺り。

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展示会場にはイラストコンテスト入賞作品の原画もある。と言うかこちらがメイン。

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この原画たちが、これからアメリカ、日本、中国と展覧会巡り。日本では板橋区を始め4箇所で展示される。イラストレーターにとってはその名を各国で広める大きなチャンス。

今日の午後には、審査員による評論会と表彰式が行われれ、数人の受賞者と話すこともできた。これからの活躍を期待したい。

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絵本は子供達の想像力をかきたてて、時には心の支えにもなり得る大切な存在。実は大人になってからも絵本をプレゼントされたことがある。本に込められたメッセージとともに、くれた人の優しさが伝わる。

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ボローニャブックフェアからも人を育て、心を温かくする本が発信されて行くんだろうな。

パルマ散歩


今日は7人乗りの車を飛ばして、パルマに行ってきた。
ゆっくりパルマの街を散策するのは初めて。

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パルマ出身のジュゼッペ・ヴェルディと美味しそうな手打ちパスタのウィンドウ発見。
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古い教会の中のインスタレーション。作品としての面白さもあったけど、小さな入り口しかないこの場所にどうやって船を運び入れたかにみんな興味津々だった。
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さて、今日の目的地はファザードに日時計が描かれたこの建物。

お目あてはここPalazzo del Governatoreで開催中の1800年代の日本の写真展。日本とイタリアの国交150年記念イベントの一環だそう。

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http://www.arte.it/calendario-arte/parma/mostra-giappone-segreto-capolavori-della-fotografia-dell-800-24527

西洋から入ってきた写真の技術と絵付け職人の技のが一つになった芸術。江戸の面影を残す当時の風物詩が見どころ。

広重の浮世絵とともに同じ場所で撮った写真が展示されていたものもあり。
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かなり見応えあり。