春 Primavera

暦の上ではまだ数日ありますが、ここボローニャではすっかり春が到来しました。
ポカポカとした陽気で、街路樹や植木の花が一気に咲き、暖かい日差しの当たった人々の笑顔は冬よりも輝いているよう。

震災から一年が過ぎた。
あの日に命を失った人、あの日から人生が変わってしまった人のことを思うと、暖かな春風が切なく感じられます。
各地で復興の大きな変化が見られると同時に、まだまだ日常に戻ることのできない人も多くいるでしょう。
あれから二度目の春の到来が、多くの人に微笑をもたらしてくれますように。

春らしい陽気の中、昨日、ある女性が二人の女の子を置いてこの世を去った。
最後まで病気と戦い、生き抜くことに必死だった彼女ですが、その想いは報われませんでした。
悔しいよね。どうもお疲れ様。
どうぞ今は安らかに眠って下さい。