イタリアの空 ...di pacifica

イタリア、ボローニャからの日々を綴ります。

1年ぶりの帰国

2012年になりましたね。平成24年です。昭和最後のお正月からもう24年も経つのか。速いものですね。本年もほぼ月一更新のこのページをどうぞよろしくおねがいします。
さて、年末から1月12日まで1年ぶりに帰国しました。1年ぶりということは、震災以来初めての帰国。
家族、親戚、友達達の元気な姿が見られたことが、いつもに増して大きなことに感じられました。いつも通りに、近況だとか、噂話だとか、世相についてなど話しつつ、相変わらずなことにホッと心が和みました。そして大抵は、3月11日の地震の時にことに話がいき、それぞれに不安の中で過ごした記憶を語り合い、直接その恐怖を体験していない私ですら不安な毎日を過ごしていたことを思い出しました。それぞれにストーリーがあり、新たに生活を取り戻したり、見直したり、復興の力添えをしたり、記録をのこしたり、前に進んでいる。そんな大切な人たちの姿が、私にとっては大きな意味があるのです。
最近偶然読み返した村上春樹の「神の子供たちはみな踊る」を思い出しました。
それから、会わない間にお父さんやお母さんになった友達や親戚がいて、それも素敵な再開だった。お父さん、お母さんになったばかりの人たちの顔は、出産という修羅場を通ったばかりのわりに朗らかでした。小さな赤ちゃん達のこれからの成長が楽しみです。

神の子どもたちはみな踊る