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イタリアの空 ...di pacifica

イタリア、ボローニャからの日々を綴ります。

灯篭流し Lanterne galleggianti

ボローニャ中心街からすぐのところにある市民の憩いの場、マルゲリータ公園。今晩はこの公園の池で篭流しが行われました。
数年前からNipponicaという日本文化協会が行っているイベントで、原爆の犠牲者の冥福を祈る広島での灯篭流しにちなんだものです。今年は言うまでも無く、3月11日の震災の犠牲者の方々への追悼の想いも加わります。


http://www.nipponica.it/eventi_dettaglio.asp?id=258
今までなかなかこの時期にボローニャにいることが無かったので、初めての参加となりました。子供たちへの絵本の読み聞かせから始まりました。絵本の題名は「ひろしまのピカ」。わかりやすい言葉遣いで、鮮明に原爆の恐ろしさが描かれている。子供に限らず、多くの大人が聞き入っていました。
 

その後アート・パフォーマンス、日が沈んでからは蛍光のインスタレーションなどを楽しみ、オリジナルの絵やメッセージで最後にカスタマイズした灯篭を池に流します。

8月のボローニャはお盆の時期の東京のように、多くの人がバカンスに出かけてガラーンとしています。そんな中、マルゲリータ公園には夕暮れと共に、次から次へと人が集まりました。

8月初旬、ボローニャにとって忘れられない日があります。1980年8月2日10時25分、ボローニャ中央の駅待合室で、置き去りにされた荷物が爆破。85人の命を奪った。ネオファシズム・テロ組織によるボローニャ駅爆破テロ事件。今日でも、ボローニャ駅正面には10:25で止まったままの時計が残され、駅を行き来する無数の人々に無言であの日の記憶を語り続けています。
そんな、悲しい記憶を共有するからこそ、今日の追悼イベントにもたくさんの人が参加していたんじゃないでしょうか。
久々に訪れた夜のマルゲリータ公園は、いつもより寛大でしっとりとした感じがしました。