イタリアの空 ...di pacifica

イタリア、ボローニャからの日々を綴ります。

dia-logo ボローニャ大学×在住外国人=ダイアローグ

6月25日から7月3日にかけてdia-logo(ディアロゴ)と題したイベントがありました。ボローニャ大学国語学部長の提案で、学部の各国文学の教授とボローニャ在住外国人コミュニティーが共になって、テーマを決めてその国の文学の朗読をしました。参加した国、地域は日本、ロシア+ウクライナ、中国、ブラジル、インド、ポーランドハンガリーマグレブ南アメリカ。各国ボローニャ市内のゆかりの場所をイベント会場としテーマに沿った文化紹介をしました。
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オープニング当日はレプブリカ紙文化欄にイベントを紹介する記事が載りました。皮切り日本の紹介が主となり、写真も朗読した「食堂かたつむり」の映画版からの画像などすべて日本に関するものでした。

というわけで初日はボローニャの中心の中心アックルシオ宮の中庭にて、「料理」をテーマに日本の現代文学の朗読が行われました。

日本文学の教授を中心に、日本語教師、料理教室経営者の方が企画に参加し、テーマに沿って抹茶アイス入り最中を提供することに。最中種(もなかだね)は母の実家の最中屋から提供してもらい、抹茶アイスはやはり日本から送られてきた抹茶を使ってボローニャジェラテリアで作ってもらったこだわりの一品。朗読を聴きながら大勢の参加者の方々に食べてもらいました。イタリアの人々にとっては新しい食材、初めての味わいですが、多くの人に気に入ってもらえたようです。



メインの朗読では、日本文学における料理の存在などを語りつつ既に言及した小川糸の「食堂かたつむり」と川上弘美の「センセイの鞄」の一部を日本語とイタリア語で読みました。教授による巧みな解説に惹きつけられて、皆さん「花より団子」にはならず熱心に聞き入っていました。



私は朗読の一部を担当した他、「もなか」の歴史、桜模様について、日本とイタリアの合作「抹茶アイス」のこだわりなどについて話させていただきました。かなり緊張しましたが、個人的に実家の最中がボローニャの人々に味わってもらえるということで思い入れもあり、また多くの学生が参加してくれて、思い出に残るイベントでした。