イタリアの空 ...di pacifica

イタリア、ボローニャからの日々を綴ります。

Serendipità 思いがけない発見・・・続き・・・

Serendipità

セレンディピタはアフリカ、アジア文学を専門とする出版社であり、図書館であり、書店。アート、映画、文学などのイベントも企画しています。セレンディピタの方達とは以前にBodytracingというイベントで既にご一緒していましたが、今回駒形さんのワークショップの打ち合わせ等を通して実際にお店にも伺い、彼らの活動について知ることとなりました。
話す中で彼らの活動のきっかをを教えてもらいました。化学者と数学者の女性二人が中国語を勉強していた共通の友人の50歳の誕生日に、中国語の子供向けの本を作って贈ったそうです。それも文化革命以前の中国の児童書を研究して、それを基にしたそうです。そしてその本を世界中の関連研究機関へ送りました。すると思いがけず世界各国から多くの本が彼女達の元に寄贈されました。それをきっかけに図書館を始めたそうです。そしてこれが出版社の名前Serendipità(思いがけない発見、探していたものと別のものが予想外に見つかること)の由来でもあります。
この話を聞いて正直、感動しました。彼らのイニシアチブに感心します。
もちろんのこと日本の図書も扱っており、訳本だけでなくオリジナルの日本語の本も貸し出しいているそうです。日本の児童書や、アートカタログなども扱っています。ところが残念なことに今のところ日本人の利用者はほとんどいないそうです。この記事を読んでいるボローニャ在住の方、是非足を運んでみてください。せっかくの本も、読んでもらえなかったらもったいないですよね。
http://www.serendipitaeditrice.it/