イタリアの空 ...di pacifica

イタリア、ボローニャからの日々を綴ります。

クリスマスの食卓 La tavola di Natale

久々に食卓の話題。
クリスマスの準備で沸き立つこの時期、プレゼントや飾りつけだけでなくイタリアのマンマ達はクリスマスの食卓の準備にも手を抜くわけにはいけません。

まずはカタチからということでテーブルセッティングから。ポインセチアが刺繍されたテーブルクロスや小洒落たコーヒーセットなど、この他ディナーにはキャンドルでの演出も欠かせません。ちなみにポインセチアはイタリア語で"Stella di Natale"=「クリスマスの星」と言います。


手打ちの卵入りパスタ達。ボローニャのクリスマスの食卓に欠かせないのがコロコロしたトルテッリーニ。作ったことはありませんが、ひき肉、チーズなどの具が入っていて一つずつ手で閉じます。これをお肉や野菜を煮込んで取っただし汁ブロードの浮き実にしていただきます。昔はそれぞれの家庭で手作りしていたそうですが、今は手作りのものを買う家庭が多く、パスタ職人さんはこの時期トルテッリーニ作りに必死です。

 
トルテッリーニ3連続。左はAttiというお店のもの。"PER NATALE I NOSTRI TORTELLINI LA DIETA DOPO!"「クリスマスには当店のトルテッリーニを。ダイエットはその後で!」右上に置かれた画家カラッチ展のパンフにはトルテッリーニを食べる男が。
真中は同じくAttiのトルテッリーニの箱に入ったクリスマスギフト達。
右は老舗Tamburiniのもの。大事に箱に入れられています。ここのトルテッリーニを日本に持ち帰ろうとしたことがありますが、事情を説明したら保存料の入っていない生パスタなので飛行機の移動時間などを考えたら味は保障できないと言われ売ってくれませんでした。仕方なく他のお店で乾燥したものを買って帰国しました。


そしてクリスマスケーキ。イタリアでは地方によってさまざまですがクリスマスのお菓子といえば日持ちのする焼き菓子が普通です。左がボローニャのお菓子チェルトジーノ、またはパノーネと言います。ドライフルーツの入ったズッシリした大人の味。
真中が日本でも知られているフカフカのパネットーネ。もともとミラノのお菓子だそうですが今はイタリア中で手に入ります。これも何度か日本に持ち帰りましたが大きくて食べきるのが大変なので去年辺りは小型の食べきりサイズものを買って帰りました。
右はお世話になった人などに贈るクリスマスギフト。パネットーネ、ワイン、ザンポーネ、チョコレートなどなど。家に届けてくれれば嬉しいのですが、以前に2度ほど出先でこのようなギフトセットを頂き、車のない私は持ち帰るのに一苦労しました。イタリアは車社会なので、仕方ありません…。
このほかクリスマスのお菓子はシエナのパンフォルテ、ヴェローナのパンドーロ、ジェノバのパンドルチェなど、地方によってそれぞれのレシピがあります。私が好きなのはフワフワでシンプルな味のパンドーロ。かなりの大きさで重さは1kgほどあります。これを縦長に切っていただきます。粉砂糖のかかったパンドーロを手掴みでガブリッといくと子供に戻った気分になります☆